その膝の痛み変形性膝関節症じゃないかも知れませんよ?

皆さんこんにちは!ひめじま本通整骨院の東です。

もう8月下旬だというのにまだまだ暑い日が続きそうですね!

暑くてずっと冷房をつけていたり、扇風機の風を直接受けている人もいると思いますが

身体を冷やしすぎると、おなかがゆるくなったり、筋肉が固まりやすいため痛みに繋がることも有ります。

適度に涼しいな、という温度に設定しましょう!

 

それでは本題の膝の痛みについてです。

 

膝の痛みに困っている方って意外と多いんです、ですので今回は膝の痛みで個人的に最初に確認したい疾患である変形性膝関節症についてご説明させて頂きます。

はじめに変形性膝関節症(膝OA)と言われるものとはどんな病気なのか?

 

変形性膝関節症とは名前の通り膝関節が変形する病気の事を指します。

 

それでは、なぜ変形が起こるのかという疑問が出てくると思います。

それは膝関節を作る大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)が擦れたり、上下からの圧力(体重や負荷)が加わる事で、関節部分を作る軟骨がすり減り、軟骨の下に有る骨同士が擦れ合い、痛みと変形を起こしていきます。

 

この変形も最初から外観状でわかるような変形は起きず、レントゲンや可動域の検査の結果、疑いが有ると言われる事が多いです。

 

では何故、本来は擦れ合わない軟骨が擦れ合うのか、それは膝関節の間にある、半月板と言われる物の弾力性の低下や損傷、それにより起こる関節の中にある空間が狭まる事で起こる場合や靭帯や筋肉の過緊張(収縮しすぎる事)により軟骨同士が近づき擦れあう場合などがあります。

 

これらから始まる骨の擦り合いの結果、骨が棘(とげ)状に変形し骨棘(こつきょく)という、変形をきたします。

 

これにより関節を包む膜や腱、靭帯、軟骨などを傷つける事で痛みが出現します。(関節炎等)

 

これによって炎症をきたすと、関節周囲に水が溜まる事があります、これを関節水腫と言います。

 

ここまでが変形性膝関節症の大まかな説明となります。

 

それでは変形性膝関節症とその他の病気との違いを書いていこうと思います。

分かりやすいように三つの項目にしておりますので、ご自身がどんな状態なのか考えながらご覧ください。

1、何もしていない時に痛いかどうか

 

2、どのあたりが痛いのか

 

3、あなたがどんな体型で男性なのか女性なのか、何歳なのか

 

以上3点がご自身でも簡単にチェックできる項目かと思います。このチェックに全て当てはまるからといって変形性膝関節症なのかと言うとそうでもないんですよ!何故なのかを1.2.3.のそれぞれと交えて解説していこうと思います。

 

1.何もしていない時に痛いかどうか、これに関しては、立ったり座ったりする動作でも痛みは出るのか、座って膝を曲げ伸ばしすると痛みはあるのか、立っているだけでも痛みはあるか?

 

といった所が焦点になってきます。

 

何もしていない時座って膝に体重がかかっていない時にも痛みがある場合は炎症を起こしている事が多いです。炎症がある場合ですと、痛みがある場所に熱っぽさや少し赤くなっているような変化が見受けられます。

 

逆に立っている時や関節に体重や負荷が掛かっている際に痛みが出ているようですと筋肉や骨に何らかの異常がある事も考えなければいけなくなります。

 

2.どこが痛むのか、痛む場所が膝の上なのか下なのかそれとも関節部分に痛みがあるのかによって筋肉や靭帯、腱、軟骨、骨のどれが痛みの原因になっているかを把握する指標になってきます。

 

例えば膝の上の場合は、筋肉、靭帯、腱もしくは骨が原因の可能性があります。これは膝の上に筋肉や靭帯、腱などが多くくっついており、膝の動きを作っているためです。

 

膝の下に痛みがある時も同様の考え方をします。

 

膝の上でも下でも骨の異常が選択肢の中に入っていますが、これは骨折やヒビが入っている可能性も考えているからです。

 

関節部分に痛みがある場合は軟骨(半月板や関節面の軟骨)や靭帯(前十字靭帯、後十字靭帯、側副靭帯など)、変形性関節症を疑います。

 

軟骨や靭帯は膝関節の中に存在しており、これらが痛みを起こすというより、それによって周囲の骨や筋肉の動きが悪くなり結果通常の使い方ができなくなって痛みが出ると思ってください。

 

2をまとめると、

変形性膝関節症は膝の関節自体に痛みが出やすく、そのほかの病態では膝関節の周りに痛みが出ることが多いと思ってください

 

3.どんな人なのかについてですが、

 

変形性膝関節症は4〜50歳以降の肥満体型の女性がなりやすいと言われています。

 

これは女性が閉経した際に骨を作るホルモンの分泌量が低下し骨粗しょう症や骨粗しょう症まではいかなくとも骨が脆い状態になりやすいからと言われています。

骨が脆くなると、骨の中にあるスポンジ状の骨の柔軟性をつくる構造が崩れ、今まで支えられた体重や負荷を支えきれず微小の骨折やヒビを作る事により治る時に潰れた形のまま骨を作ってしまい結果変形性膝関節症となる事があるからです。

 

では上記以外の人はならないのかと言うと骨折やヒビが入っているのに体重や負荷をかけてしまうと同じ経過をたどることがあります。

 

3.をまとめると

4~50歳以降の肥満体形の女性に多いと覚えてください。

 

それ以外の人も何かのきっかけで少しずつ変形する事も考えられるので違和感や痛みがある際は一度病院や整骨院などで検査や診療を受けてみる事をお勧めいたします。

 

変形した骨を元の状態に戻すことは現状不可能です。

現在行われている手術は骨同士の当たっている場所を変える方法や

変形した骨を人工物と付け替える方法などが行われています。

基本的にできるところまでは自分の身体のままで最終手段として、手術をされる方が多いのが現状です。

 

なので変形する前に予防としてダイエットに励んでみたり、筋肉を柔らかくする為にストレッチをしてみたりして、それでも不安を感じたら信頼できる医療機関で検査を受けてみると言った予防が大切になってきます

より良い一生を生きる為に予防は欠かさず行っていきましょう

 

ですが、もう既に変形性膝関節症と診断されている方もおられます。

そんな人も諦めないでください!

自分1人ではよくわからない方や膝に痛みがあり原因がわからない方は一度ご来院ください!

 

ひめじま本通整骨院では痛みの本当の原因を特定し、そこを治療することで「治療後よくなってたけどまた痛みが出てきた」といった状況を作らないために痛みの根っこを治療します。ただ変形したものは元の状態には戻りません、でも変形している現状と痛みが出ている状況はイコールではないこともあります!

 

炎症を長引かせないようにアイシングをしたり、正しい位置関係が崩れて痛みがあれば正しい位置で動かせるようにバランスを整えたり、筋肉の過緊張で痛みが出ているならその筋肉を特定し鍼灸治療や電気治療も使って緩めたり、ご自身にしていただきたいセルフストレッチをお教えします。

 

一度きりの人生、一つだけの身体です。

大切にして最後まで自分の身体で生きていけるようお手伝いは全力でさせて頂きます!

 

最後に他の膝の疾患に関しましてはまた別の機会にご紹介させていただきます。

執筆者:鍼灸師 ひめじま本通整骨院 多田翔真

皆様が今以上に楽に生活を送って頂けるように、痛みや不調の根本的な原因を改善するための知識・技術を日々追及しています。日常生活での使い方のクセや仕事やスポーツなどでの身体の使い方など、ご自身では気付けていない痛みや不調の元となる悪い習慣を改善できるように、身体の使い方や普段からできる筋トレやストレッチなどもアドバイスさせていただきます。

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